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夫婦、子供2人、犬1匹が奄美大島へ移住。海と畑と人にもまれて走りまわる生活記録
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猛烈に忙しかった1月〜3月末。去年はひたすらハーベスターの後を歩いてキビ刈りでしたが、今年は半分以上トラクターにのっての作業でした。それも一人で。畑というのはどれも違っていて、常に新しいやり方で作業をするんだなと、勉強になりました。青い空、大きな田園風景が広がる山道には静かな風が吹き、そして牛舎にもどればやぎ、牛はいつと変わらぬ様子。家でもブーケ(犬)はのほほんとしています。TVやラジオから流れる震災、原発のニュースも、どこ吹く風といった様子です。そんな動物たちを見ていたら、そりゃあ世の中いろいろあるけれど、命あるかぎりいまの時間、与えられた環境をまっとうする。それ以外の余計なことは気にも留めないという姿勢のようにさえ思います。3万人近くが同時に亡くなったり行方不明となった同時刻に、自分は命を残された意味を考えたい。そしていままでと同じじゃない、なにか成長した新たな意識へと高まっていくことが、生かされた者の使命なのではないかという気がしてなりません。




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トラクターにのって朝早く畑へむかう。するとまだ低い太陽が一面緑の畑を眩しくてらしていた。その光景があまりに心に染みこみ、ほっとさせられる。太陽がありがたく、空気がありがたく、命がありがたい。この頃そんな思いがまた深くなったような気がする。


3月11日、午後2時46分。この瞬間に突然飲み込まれてしまった多くの命、家屋、財産、そして生活。その数分前にはなんでもない日常を送っていた方々だった。何が突然に起きたのか、奄美大島でニュースを見ていたら分からなくなった。ましてその場にいて命からがら逃げ延びた方達は、本当に現実と思うには時間がかかったに違いない。いや、いまも悪い夢を見ているような感じかもしれない。ご老人から、赤ん坊にいたるまで忽然と消えてしまった。死者、行方不明者をあわせると1万7千人とも報道されている。文字では300体程度の遺体、と簡単に書けるが、それを現実に目の当たりにしたとき、正気でいられる自信はない。一面の瓦礫と遺体のなかで救助作業をしている方々の心労、疲労はいかほどか。そしてなにより、大切な家族、友人、生活を根こそぎ失った方達の悲しみ、苦しみ、凍える寒さは察するに有り余る。いまはただ、早期の復興を願うのみ。離れ離れになった方々に奇跡的な再開がわずかでもあること。そして最後に、亡くなられた方々のご冥福を、心よりお祈りいたします。
トラクターで畑へと向かう途中、ふと目を引いたものを何気なく撮影しました。それは菜の花。久しぶりの気持ちいい青空にのびのび背伸びするかのような黄色い輝き。奄美の春を告げられたかのような気持ちです。そして帰り道。こんどは沈む夕日が照らすサトウキビの花。おもわずトラクターを停めて撮影しないではいられませんでした。どれもなんでもない風景かもしれませんが、実はいろいろな自然からのエールのようなきがして元気になってきます。陽に当たる、土の香りをかぐ、どろんこになる、クタクタになって汗をかく。そんな暮らしをしていると、きっと悪いことなんて考えなくなるんでしょうね。今日もまたどこぞの医者がわいせつ事件で業務停止との新聞記事。おいおい、命がけで汗かいて、サトウキビでもかついで必死に畑を歩いてみたらどうですかと言いたくなります。








今年は畑が不作。というより天気が悪くて育ちが悪いのか。そこへヒヨドリの大発生。ブロッコリーやジャガイモ、キャベツなどの葉っぱを食べまくり、農作物の被害が深刻さを増しています。例年にはない異常事態。天変地異の前兆か。過去のデータがあてにならない今日この頃、切干大根だけは順調に干されています。そこらじゅうの家でいまいっぱい作っています。切って干したばかりのそれは、まるで捕まった火星人が見せしめに干されている姿を想像させます。我が家のやつもいい感じに干されてきました。この島ではおでんなどにも太い切干大根が入っています。島料理には欠かせないのです。内地の切干大根はほそいものが多いけど、ここは太く切って長く干すんです。


ハンガーで干すといっぱい作れます。


雨で退屈な息子はシャボン玉でカヤックを攻撃


「ごめん、牛の柵のロック外すの忘れたので外しておいて!」と、牛飼いさんから頼まれ、はいはいと牛舎へ。どれどれと入っていくと、ずらっと全員整列し、一斉にこちらに視線が集中。もうとっくに草を食べ終えたのにいつまでここにいりゃいいんじゃいとばかりに抗議の視線にたじたじでした。ごめんごめんとロックを外してやると、ずらずらと所定の休憩場所へちっていった牛達でした。


世界一過酷を売りいしている奄美の桜マラソンが開催された今日、妻と子供たちはパラグライダー無料体験会に行ってきた模様(パパはサトウキビと格闘)。晴れ渡る空。暑い日差し。爽やかなあやまる岬に、8歳と5歳の我が家の子供達は舞い上がったのでした。風が少ないので勢いがなく、娘はいきなり墜落。といっても草薮で大丈夫、大丈夫。二度目は無事に舞い上がりました。5歳の息子は怖がると思いきや、大喜び。風も吹いてきて大きく舞い上がりました。大きな鳥が親と間違えたのか、パラグライダーの後を追いかけていました。少々びびっていた娘でしたが、二人とも最高の体験になったようです。










ぐっちょぐっちょ、どろどろの畑での仕事が続いていた。そして突然晴れ。気温も10度から19度へ一気に上昇。急にもどった夏の日差しに戸惑うも、草や木に注ぐ明るい太陽が最高にフレッシュで嬉しい。普段気にもしない牧草も、こんな角度で写すと生命力がみなぎっているようにみえます。




車を走らせていたら、こんな景気が飛び込んできた。思わずストップ。すかさずシャッターを切る。冬の曇りがちな季節ならではの美しさに、心あらわれる瞬間でした。


サトウキビ刈りの合間には牛舎の牛さん達の世話仕事。100mもある畑の奥から、かつぐのがやっとの草の束をトラックいっぱいになるまで運ぶ。これを牛飼いの女の人などは普通にやっております。相撲させたら都会の男は負けますね。そして牛舎の糞尿の掃除。これがまた重労働。たまに逃げ出した牛の追立などなど。まったく海のイメージでやってきた奄美大島は、どうしてどうして農業王国でありました。しかも冬がまた大忙しです。こうやって体をはって仕事をしていると、金やスキャンダルで騒いでいる政治のニュースなどが馬鹿かと思えてきます。人間やっぱり大地に触れ、シンプルになり、汗や血をながして必死で生きてこそうまい飯が食えるんじゃないでしょうか。





気温10度前後と、雨。なんかずっとこんな天気です。サトウキビ畑は毎日どろどろ。服も顔もどろどろ。どろ色のレインウェアがあったらいいなと思うほど、青いレインウェアは泥色になってしまいます。そして今日、ひさしぶりに雨がやみました。久しぶりにレインウェアを脱いでいます。ああ、光がありがたい! 先週は雨で息子のサッカーもお休み。欲求不満で大暴れしていましたが今日はるんるんと練習に行きました。娘は風邪気味のため、プールはお休み。ひたすらねんどで遊んでいます。そして唐突に「パパ、人魚つくって」とかいってくるので困惑します。内地の方がもっと寒いのでしょうが、奄美でも手がかじかむほど寒い天気が続いています。ああ、そろそろ隙間のない家に引っ越したいなあ。どこかいいとこないかなあ。


あけまして
おめでとうございます!


ここ奄美大島に移住し、来月ではや4年になります。ええっ? もうそんなに、という感じがします。夢中で走ってきたので、時間を忘れています。昨年は家族全員新型インフルエンザに倒れたスタートですが、今年は全員元気に走り出しました。
31日の大晦日はあまりの寒さにあられも振りました。海は大時化。届くはずのおせち、年越しそばセットも届かず。本来の奄美の正月は、親戚などが大勢集まって、三献(さんごん)といってお吸い物や刺身を食べ、一年の抱負などを話し合うのです。その数およそ100人規模。親戚だらけの奄美大島では、次々親戚が訪れては帰りを繰り返し、それは大忙し。正月が終わると、振る舞いに張り切り過ぎたお年寄りが入院、なんてことも時々あるとか。我が家はおとなしく年越しそば、そしてこじんまりと家族4人で三献を行いました。ついこの前クリスマスで洋風なお祝いだったのに、まったく日本人は忙しい民族なのかな。
なにはともあれ、大雨から立ち上がり、元気を取り戻してきた奄美大島です。今年は何がまたあるかわかりませんが、明るく楽しく、大いに海を駆けていきたいと思いますのでよろしくお願いします!


寒さの余り焚き火。
ついでに焼きリンゴ、豚肉の煮込みをことこと


フジでも十分ジューシーな焼きリンゴ


焚き火の明かりは
どんなイルミネーションより温かい


玄関もお正月バージョンに


今年一番の太陽の光


年末は奄美大島にも強い寒波がやってくるそうです。年末家族キャンプを計画していた我が家も、かじかむ寒さと雨の中との予想で延期を決定。去年の今頃に新型インフルエンザで家族全滅しただけに、冬の無理にはちょっと慎重です。でもそんな寒さが訪れると、今度は冬の特産、アオサという海藻が岩につき始め、店頭にも並びます。そう、この時期は奄美の野菜や果物、海藻などが一番元気よく市場に出回るのです。

話は変わります。先日、手伝っていた塗装の仕事の社長が飲酒運転で交通事故。首の骨を4本も骨折して全治3ヶ月。車はぐしゃぐしゃ。よく死ななかったと思う惨事。まあ誰かを死なせたりしなかったのが幸いでした。みなさん、年末年始でお酒を飲む機会も増えるでしょうが、自分こそは大丈夫と思っての飲酒運転はくれぐれもおやめください。






クリスマスプレゼントに子供用のデジカメをもらった娘はもうご機嫌。そこらじゅうのものを撮りまくり、新聞配達のおばちゃんまで撮られていました。でもその気持分かります。うかうか家でゴロゴロしていようものなら「カシャッ!」とやられます。そんなお気に入りのカメラをもって冬の節田海岸へお散歩。だれもいない海。空気や水も澄んでいました。


もうすぐ収穫されるサトウキビ。下はジャガイモ。


撮りまくってあっという間に電池切れ。


海も空も澄んでいます。
夏が終わり、秋がくる。そして冬が奄美にもやってきます。といっても今日も半袖Tシャツで汗ばむ陽気ですが、一応冬です。そうすると、暑すぎて育たなかった野菜が、急に巷に姿を表すのです。普通に大根、キャベツ、白菜、などなど。なかでも私のお気に入りはこれ。島ニンニク。島の呼び名は「フル」です。ニラでもなく、かといって青森みたいなニンニクでもない。これを根元から先まで2cmくらいの幅に切り、豚バラ肉なんかと炒めるともう最高。畑にのびのび育ってます。


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