夫婦、子供2人、犬1匹が奄美大島へ移住。海と畑と人にもまれて走りまわる生活記録
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田舎に移り住んだ一番の理由。シーカヤックガイドになるため。ずっとそう思っていた。でもそれが一番じゃなかったことを、夕焼けを背にして遊ぶ子供たちの姿が、僕に思い出させた。都会で暮らしていた時代、評価される価値観といえば、学生時代はテストの成績。学校でお利口かどうか。塾へ通っているかどうか。いい学校へいっているか。そして社会では有名な企業で働いているかなどだった。そうした、人間の本質や内面をまったく見逃しているという違和感を与えた評価基準が、大嫌いだった。上辺だけが大切な、見栄と虚飾を、憎んでさえいた。そんな価値観で押さえつけられたら、爆発しそうで苦しかった。だから、自分の子供は、おおらかに子供時代を送ってほしいと願った。勉強が一番じゃなくてもいい。学校で少しばかり問題児でもいい。親にとっての都合の「いいこ」じゃなくていい。とにかく楽しい気持ちいっぱいで、おもいっきり羽を伸ばして、自由に空を飛ぶように育ってほしかったのだ。自分がシーカヤックやキャンプ、海遊びの達人を目指したのも、そんな頼もしい親になって子供たちを広大で自由な海へ解き放ちたかったからだ。そして、その想いは現実になった。かれらの自由な姿をみていて思う。子供たちをと願ってはじまった海の旅は、計らずも多くの大人たちとすばらしい旅を共にすることとなり、いつのまにか苦しかった子供時代の自分の心さえ、自由にしていた。
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