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夫婦、子供2人、犬1匹が奄美大島へ移住。海と畑と人にもまれて走りまわる生活記録
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息子がまだ妻のおなかにいたときのこと。妊娠8ヶ月というとき。私たちは静岡の伊豆で暮らしていました。とても気持ちのいい春の日。桜をみに黄金崎というところへ、夫婦と当時2歳の娘、そしてブーケ(黒ラブ)をつれていきました。桜は美しく、イベントは人でにぎわい、楽しいひとときでした。そして突如、信じられない事が起きたのです。ブーケをつれて大きな玉石の海岸をおりていく私。それを追いかけたいと、母にうったえる娘。妻はそんな娘を抱き、大きな玉石をまたいで歩き出しました。「痛い!!」と叫ぶ声に振り向くと、岩にすわって泣く娘、そして横たわって苦しそうにしている妻がいました。「痛い!!痛い!!」と妻は普通ではない叫び。そして激しい汗。みると足の骨が今にも皮膚から突き出しそうに折れていました。石の隙間で足をねじって倒れたのです。おなかをかばって変な転び方をしたようでした。動揺している私をみて、通りがかった方が呼んでくれた救急車がきました。救急隊に運ばれていく妻。痛みと申し訳なさがこみ上げたのか、泣いていました。病院に追いかけるため、娘を背負い、ブーケを引っ張り、車に乗り込む私。そして慌てたのです。駐車場で、横から出てきた車にまともに衝突!! 事後処理でその場を動けなくなり、その間に妻をのせた救急車はいなくなりました。気が気でなく、動転の渦にのまれていました。どうにか病院に夕方つき、とりあえずは入院。遠方の病院に翌日転送され、産婦人科の医師と外科の医師がどうしたら胎児を無事に守りながら骨折した足を手術するかと、困難な打ち合わせが続きました。それから2ヶ月、2歳の娘と2人の生活が始まりました。最初の晩は泣きまくる娘。あまりのまずそうな父の料理にまたまた泣く娘。いや、あれはほんとにまずそうでした。ごめん。もうかんべんしてくれ!!と叫びたくなりました。しかし、実家の母や、姉の協力などでこの育児生活は乗り越えることができました。そして足の骨折がひとまず安定し、まだ子供も生まれないだろうと退院した妻。しかし!! その日は大潮。帰りの坂道の運転と、なんか海をみていたら産気づいてしまったのでしょう。家について出産後の荷造りをしていたら、「陣痛きちゃった!」と一言。そのままもといた病院にとんぼ帰り。看護士さんたちに「あらお帰りなさい」と迎えられました。妻を分娩室に残し、娘と夕飯を食べて戻ってきたら、「男の子です!」と看護士さん。「ええ!!もう生まれたの?!!」。その間約1時間。そう、2人目は出るのが早いんですね。そんなこんなでどたばた出産だった息子。その息子が25日で5歳になりました。あれからもう5年たちました。なんか昨日のような、すごく昔のような不思議な気持ちです。よくこんなに元気に生きてきてくれました。


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Thanks
そうなんです。伊豆でかなりの試練を受けました。命の力に感謝ですね。
管理人 2010/05/31(Mon)13:49 編集
Happy Birthday!!!
そんな大変な事があったんだ、、、、知らなかったわ。
立派な5歳、お誕生日おめでとう。
なおちん 2010/05/30(Sun)22:51 編集
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